「早くお風呂に入って!」「おもちゃを片付けて!」……何度言っても子供が言うことを聞かないと、つい声が大きくなってしまいますよね。そして寝顔を見ながら「今日も怒りすぎちゃったな」と落ち込む。そんな毎日に疲れているママ・パパは、本当に多いと思います。
実は、子供が言うことを聞かないのには、年齢ごとの理由があることが多いんです。この記事では、言うことを聞かない主な理由と、今日から試せる「伝わる声かけ」のコツ、そしてイライラしたときの親の気持ちの整え方を、一緒に整理していきます。
子供が言うことを聞かないのはよくあること
まずお伝えしたいのは、「言うことを聞かない=育て方が悪い」ではない、ということです。
子供は成長の途中で「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが育っていきます。親の言うとおりにしないのは、その気持ちが育っている途中の姿とも言えるんですね。
もちろん、毎日続くと親はヘトヘトになります。だからこそ「うちの子だけじゃない」と知っておくだけでも、少し肩の力が抜けるのではないでしょうか。
年齢別・言うことを聞かない主な理由
言うことを聞かない理由は、年齢によって少しずつ変わります。あくまで目安ですが、理由が分かると対応も選びやすくなりますよ。
1〜3歳ごろ:「自分でやりたい」気持ちが強くなる時期
いわゆるイヤイヤ期と呼ばれる時期です。自我が芽生えて「自分で!」という気持ちが強くなる一方、気持ちを言葉でうまく伝えられず、「イヤ!」で表現することが多くなります。
また、この年齢では「あとで」「ちゃんと」のような、ぼんやりした言葉の意味をつかむのがまだ難しいこともあります。
4〜6歳ごろ:遊びに夢中で切り替えが苦手
幼児期後半になると、遊びへの集中力がぐんと高まります。夢中になっていると、親の声がそもそも耳に入っていない、ということもよくあるんです。
「わざと無視している」のではなく、「気持ちの切り替えがまだ上手ではない」と考えると、少し見え方が変わるかもしれません。
小学生:自分なりの考えや反発心が出てくる
小学生になると、自分なりの考えやこだわりがはっきりしてきます。「なんでそうしなきゃいけないの?」と理由を求めたり、口ごたえが増えたりするのもこの時期です。
一方で、学校での疲れやストレスが「家で言うことを聞かない」という形で出ていることもあります。
言うことを聞く子に近づく声かけのコツ
結論から言うと、ポイントは「短く・具体的に・子供が動きやすい形で」伝えることです。

近くに行って、目を見て伝える
キッチンから「片付けてー!」と声をかけても、遊んでいる子供にはなかなか届きません。子供のそばに行き、しゃがんで目線を合わせてから話すだけで、聞いてくれる確率がぐっと上がることがあります。
「何をするか」を具体的に伝える
「ちゃんとして」「早くして」は、子供にとって何をすればいいか分かりにくい言葉です。
- ×「ちゃんと片付けて」→ ○「ブロックを青い箱に入れようね」
- ×「早くして」→ ○「靴下をはいたら、玄関に来てね」
このように、行動をひとつずつ具体的に伝えると動きやすくなります。
「〜しないで」より「〜しようね」
「走らないで!」と言われると、子供の頭には「走る」が残りやすいと言われます。「歩こうね」のように、してほしい行動を伝える言い方に変えてみてください。
選択肢を出して「自分で決めた」気持ちを大切に
「お風呂に入りなさい」ではなく、「お風呂の前に、パジャマは青と黄色どっちにする?」と聞いてみるのもおすすめです。自分で選べることで、子供は「やらされている」感覚が薄れやすくなります。
切り替えには予告とタイマーを
遊びをやめるのが苦手な子には、「あと5分でおしまいにしようね」と事前に予告しておきましょう。キッチンタイマーや砂時計など「目で見て分かる」道具を使うと、子供も納得しやすいですよ。
「目で見て分かる」タイマーにも、色の面積で残り時間を示すもの、光で知らせるものなど、いくつかのタイプがあります。どれを選べばいいか迷ったら、子ども用タイマーのおすすめ記事を参考にしてみてください。
できたときは、すぐに具体的にほめる
言うことを聞けたときこそチャンスです。「すごいね」だけでなく、「呼んだらすぐ来てくれて助かったよ、ありがとう」と具体的に伝えると、子供は「またやろう」と思いやすくなります。
ついやってしまいがちなNG対応
悪気はなくても、逆効果になりやすい対応もあります。
同じことを何度も大声でくり返す
何度も同じ注意をくり返すと、子供にとって親の声が「いつもの音」になってしまい、かえって聞き流されやすくなることがあります。一度しっかり近くで伝えるほうが届きやすいです。
「〜しないと置いていくよ」とおどす
おどしの言葉は、その場では効いたように見えるかもしれません。ただ、子供を不安にさせたり、だんだん効かなくなって言葉がエスカレートしたりしやすいので、できるだけ避けたいところです。
ほかの子やきょうだいと比べる
「お兄ちゃんはできたのに」という言葉は、子供の自信を下げてしまうことがあります。比べるなら、「昨日より早くできたね」と、その子自身の成長と比べてあげましょう。
ママ・パパのイライラとの付き合い方
どんなに声かけを工夫しても、イライラしてしまう日はありますよね。それは親として自然なことです。

怒りそうになったら、まず6秒待つ
カッとなったときは、深呼吸をして数秒待つのがおすすめです。その場を少し離れて水を飲むだけでも、気持ちが落ち着きやすくなります。
完璧を目指さなくて大丈夫
怒ってしまったあとは、「さっきは大きな声を出してごめんね」と伝えれば十分です。親が素直に謝る姿を見せることも、子供にとって大切な学びになりますよ。
困ったときは相談を
言うことを聞かない状態が長く続いてつらいときや、「発達に関係があるのかな」と気になるときは、ひとりで抱え込まないでください。かかりつけの小児科や、自治体の子育て相談窓口・保健センターなどで相談できます。専門家と話すことで、その子に合った関わり方が見つかることもあります。
また、親自身が疲れきっているときは、家事の負担を減らしたり、パートナーや家族に頼ったりすることも立派な対策です。

あわせて読みたい
まとめ
子供が言うことを聞かないときのポイントを振り返ります。
- 言うことを聞かないのは成長の途中によくある姿で、育て方のせいとは限らない
- 年齢によって理由が違うので、理由を知ると対応を選びやすい
- 声かけは「近くで・短く・具体的に」、してほしい行動を伝える
- 選択肢・予告・タイマーで、子供が自分で動ける工夫を
- おどしや比較は避け、できたときに具体的にほめる
- 親がイライラするのは自然なこと。つらいときは周りや専門家に相談を
すべてを一度に試さなくても大丈夫です。まずはひとつ、「しゃがんで目を見て伝える」から始めてみませんか。毎日の「言うことを聞かない」が、少しでもラクになりますように。


コメント