兄弟げんかが毎日でつらい…親の対応は?見守る・止めるの線引き

兄弟げんかが毎日でつらい…親の対応は?見守る・止めるの線引き

「また始まった……」。朝も夕方も寝る前も、毎日のように続く兄弟げんかに、うんざりしてしまうことはありませんか。止めに入れば「ママはいつも弟の味方!」と言われ、放っておけば泣き声がどんどん大きくなる。どう対応するのが正解なのか、分からなくなりますよね。

この記事では、毎日の兄弟げんかに対して親が「見守る場面」と「すぐ止める場面」の線引き、どちらかの味方をしない関わり方、年齢差があるきょうだいへの工夫をまとめました。家庭や子どもの性格によって合う方法は違うので、「これならできそう」と思えるものから試してみてくださいね。

目次

兄弟げんかが毎日起きるのはなぜ?

結論からいうと、兄弟げんかが毎日起きること自体は、きょうだいのいる家庭ではよくあることだと言われています。親の育て方が原因、と決まっているわけではありません。

理由はシンプルで、きょうだいは同じ家で長い時間を過ごし、おもちゃも場所も親の関心も「分け合う」相手だからです。友だちなら我慢できることも、遠慮のいらない相手には、気持ちをそのままぶつけやすくなります。

きっかけになりやすいのは、たとえば次のような場面です。

  • おもちゃやゲームの順番、テレビのチャンネルの取り合い
  • 「自分のほうが少ない」「お兄ちゃんばっかり」という不公平感
  • 眠い、お腹がすいた、疲れているなど、余裕がない時間帯
  • 親にかまってほしい気持ち

夕方や寝る前にけんかが増えると感じるなら、子ども自身の疲れが重なっているのかもしれません。「いつ・何をめぐって起きやすいか」を2〜3日ながめてみると、わが家のパターンが見えてくることがあります。

おもちゃを取り合う兄弟と、キッチンから見守るママ

兄弟げんかの対応は「見守る」と「すぐ止める」の線引きから

毎日の兄弟げんかへの対応でいちばん迷うのが、「止めるべきか、見守るべきか」ですよね。おすすめは、けんかが起きてから毎回悩むのではなく、あらかじめ線引きを決めておくことです。基準があると、親も迷いにくくなります。

見守る場面の目安

言い合いが中心で、どちらも言い返せているときは、少し離れて様子を見るという選択肢があります。自分の気持ちを言葉にしたり、折り合いをつけたりする練習の場になることもあるからです。

  • 口げんかで、力の差が大きく出ていない
  • 物を投げる、たたくなどの行動がない
  • どちらかが一方的に責められ続けていない

見守るといっても、放っておくのとは少し違います。別の部屋に行くのではなく、家事をしながら耳だけ向けておくくらいの距離が安心です。

すぐ止める場面の目安

一方で、次のような場面は見守らず、すぐに間に入ってください。

  • たたく、ける、かむ、物を投げるなど、けがにつながる行動がある
  • 階段、キッチン、お風呂、車の中など、場所そのものが危ない
  • 「死ね」「いなくなれ」のような、相手の存在を否定するひどい暴言がある
  • 体格や年齢の差が大きく、一方がやられるだけになっている

止めるときは、長い説明よりも先に、まず2人を離すことを優先します。「たたくのはなし。いったん離れよう」と短く伝えて、別々の場所で落ち着く時間をつくります。理由を聞くのは、気持ちが静まってからで大丈夫です。

なお、けがをした場合は、状態を見て必要に応じて医療機関を受診してください。

どちらかの味方をしない関わり方

間に入るときに意識したいのは、「裁判官」ではなく「通訳」になることです。どちらが悪いかを親が決めると、負けたほうに「分かってもらえなかった」という気持ちが残りやすく、次のけんかの火種になることがあります。

両方の言い分を順番に聞く

まずは1人ずつ、話を最後まで聞きます。途中で相手が口をはさんできたら、「次に聞くから待っててね」と順番を約束します。聞いた内容は「取られて嫌だったんだね」「まだ使いたかったんだね」と、そのまま言葉にして返すだけで十分です。

「誰が悪いか」より「どうしたいか」を聞く

気持ちを受け止めたら、「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と2人に投げかけてみます。幼児の場合は自分で案を出すのが難しいので、「順番にする?」「別のおもちゃと交換する?」と2つほど選択肢を出すと答えやすくなります。

避けたい声かけ

つい出てしまいがちですが、次のような言葉は、言われた側の不満がたまりやすいと言われています。

  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢しなさい」
  • 「どっちが先にやったの?」
  • 「○○はちゃんとできるのに」

とはいえ、忙しいときに毎回ていねいに対応するのは難しいもの。言ってしまった日があっても、あとで「さっきは話を聞けなくてごめんね」と伝えられれば、それで十分だと思います。

きょうだいの言い分を順番に聞くママ

年齢差に合わせた兄弟げんかの工夫

きょうだいの年齢差によって、けんかの形も、効きやすい工夫も変わってきます。あくまで目安として参考にしてください。

年齢が近い(1〜2歳差)きょうだい

力も興味も近いぶん、取り合いが起きやすい組み合わせです。「同じ物を2つ用意する」「色違いにして、自分の物をはっきりさせる」など、取り合いそのものを減らす工夫が合うことがあります。

年齢が離れている(3歳差以上)きょうだい

力や言葉の差が大きいので、上の子が手加減を求められる場面が増えます。上の子の大事な物は、下の子の手が届かない「自分だけの場所」に置けるようにするなど、上の子の領域を守る工夫をしてみてください。あわせて、短い時間でも上の子と2人きりで話す時間をつくると、気持ちが落ち着きやすくなることがあります。

下の子がまだ小さい(幼児)場合

下の子がまだルールを理解しにくい年齢のときは、上の子に「分かってあげて」と求めるより、親が下の子を別の遊びに誘って場面を切り替えるほうがスムーズなこともあります。

けんかを減らす仕組みづくり

その場の対応に加えて、けんかの「きっかけ」を先に減らしておくと、親の負担も軽くなります。

  • 順番を時間で区切る: ゲームやおもちゃは「10分ずつ」など時間で交代にする。残り時間が目で見えるタイマーを使うと、親が「もう交代!」と言う役をしなくてすみます
  • 家族のルールを落ち着いているときに決める: 「たたかない」「物を投げない」など2〜3個にしぼり、けんかの最中ではなく、機嫌のいいときに話し合います
  • 1人になれる場所をつくる: 部屋の一角やクッションなど、イライラしたときに離れられる場所があると、気持ちを切り替えやすくなります

ただし、タイマーは「時間が来てもやめられない」「音にびっくりする」という子には合わないこともあります。どの方法も、試してみて合わなければ変えていく、くらいの気持ちで大丈夫です。

タイマーを使っておもちゃの順番を待つきょうだい

こんなときは、ひとりで抱えずに相談を

けんかの内容が次のような場合は、家庭だけで抱えず、だれかに相談することも考えてみてください。

  • けがをするほどの暴力が何度も続いている
  • どちらかがいつも一方的にやられていて、おびえている様子がある
  • 親自身が限界を感じていて、つらい

相談先としては、園や学校の先生、スクールカウンセラー、自治体の子育て相談窓口、かかりつけの小児科などがあります。相談することは、大げさなことではありません。

まとめ

毎日の兄弟げんかへの対応を、もう一度振り返ります。

  • 兄弟げんかが毎日起きるのは、きょうだいのいる家庭ではよくあること
  • 口げんか中心なら少し離れて見守り、けが・危険・ひどい暴言があるときはすぐ止める
  • 間に入るときは、どちらが悪いかを決めるより、両方の言い分を順番に聞く
  • 年齢差に合わせて、取り合いを減らす工夫や、上の子の領域を守る工夫をする
  • 順番を時間で区切るなど、きっかけを減らす仕組みも取り入れる

すべてを一度にやる必要はありません。まずは「わが家の止めるライン」を決めるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ゲームやおもちゃの順番を時間で区切ってみたい方は、子ども向けタイマーの選び方をこちらの記事でまとめていますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

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「子育てって幸せ。でも、毎日けっこう大変。」
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